母猫から離れた赤ちゃん子猫を拾ったら…

 

 

🍼 乳飲み子猫のお世話 🍼

赤ちゃん子猫(以下、子猫)は母猫にお世話されて健やかに育ちます。

しかし、何らかの理由で母猫から離された子猫です。

だから、母猫の代りになって、母猫の役目のお世話をすれば

病気発症等の特別なことが無い限り、子猫は育ちます。

※要点をつかめば、誰にでも出来る簡単なことです※

 

 

1.安静

~子猫は1日のほとんどを、母猫のお腹で寝て過ごします~

生まれたばかりで、体力があまりなく、病気と戦う力も少ないです。

1日に20時間以上の睡眠時間を確保すると、体力の消耗を防げます。

 

2.保温

~子猫は1日のほとんどを、母猫の体温で温かいお腹の毛に、うずくまっています~

熱源を近くに置いたり(敷いたり)して、母猫の腹のようにモコモコ、フワフワの寝床を用意すると

温かさが保持でき、寝心地が良くて、すぐ寝付いたり、良く寝てます。

保温が足りないと ×「顔を埋めて寝ている」 ×「肉球が冷たい」等で分かります。

十分なときは ○「肉球が温かい」です。

保温が調度良いかは呼吸状態や寝姿の観察で確認できて、熱中症の予防が出来ます。

 

3.栄養(体重測定)

~子猫は母猫の母乳を飲んで、栄養をとります~

だいたい4時間を目安に、適量(通常は、自力で飲む分)のミルク(体重で確認)

授乳で、体重が増えていきます。

「自力で飲む分」以上の量を与えると、飲み過ぎて、嘔吐や下痢をする場合があります。

市販の粉ミルクは母乳と違い、甘くとても美味しいので、自力で飲む分だけでも

必要以上の量を飲み過ぎて、嘔吐や下痢をする場合もみられます。

飲み過ぎが原因で便が軟らかくなったら、授乳量や授乳間隔を調整すると、普通便に戻る場合が多いです。

 

4.排泄

~母猫が子猫の尿道口をなめて刺激することで、子猫は排尿します~

1日数回(授乳時に)、尿道口を優しく刺激し排尿を促してあげると、排尿します。

授乳時の前に排尿をさせると、機嫌良く乳首に吸い付き・しっかりした量を飲む場合が多いです。

 

5.清潔保持・スキンシップ

~母猫が子猫の毛をなめて毛繕いし、毛の汚れを取ります~

汚れてべったりした毛は、保温が十分に保てません。

清潔にしてフワフワした状態だと、保温が有効です。

不潔な便等の付着であれば、それを子猫自身が毛繕いでなめると

細菌性の下痢の原因になる可能性もあります。

毛が汚れたら、すぐに部分洗い(子猫の体力消耗を最小限に)をすると清潔維持出来ます。

また、便の油分は、お湯だけでも十分に取れます。

 

乱暴に持ち上げないで優しく扱い、毎回の授乳の世話だけでスキンシップはとれます。


子猫の体重測定↓


子猫の保温環境↓